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Flax Council of Canada

日本語

カナダアマニ協会はカナダ産のアマニとその製品の食用および工業用の用途を普及
させることを目的とした国家的組織です。

当協会の重要な機能は信頼のおける科学的情報を英語、スペイン語および日本語で
出版することにあります。また、協会は国内および海外での展示会に参加しています
し、アマニの栄養価と耕作技術に関する研究に資金援助をおこなうとともに、生産お
よび製品のR&D事業の管理もしています。

各位、

ダイアン・モーリス博士による
“Flax – A Health and Nutrition Primer”第4版の
日本語の翻訳を以下に掲載いたします。

今までの掲載が2頁ずつであり、横にスクロールしなくてはならず見づらいとのご指摘を
戴きました。しかし、1ページずつの表示では、印刷する場合に紙の量が倍になってしまう
との声もありましたので、今回は余白部分を切り取り、今まで通りの2ページ表示に
致しました。

なお、翻訳版は印刷して冊子として存在しております。
ご入用の方は、以下の日本アマニ協会、事務局までご連絡ください。
無料にてお送りさせていただきます。

〒151-0051
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-32-4
日本アマニ協会
Tel: 03-5366-0822
Fax: 03-5366-0823
代表理事 梅本秀丸

カナダ産亜麻 

カナダ産亜麻について

亜麻はカナダで栽培される青い花を咲かせる植物で、種から油を搾り取ることを主な目的としています。この小さな亜麻の種は凹凸がなく、なめらかで色は明るい茶色です。亜麻の種はそのままか製粉して食物や 動物の飼料にも使用されます。

人々は古代から亜麻の種を食べてきました。その理由の一つとして、おいしいナッツのような味覚があります。栄養的にも優れていることも、もう一つの理由です。亜麻の種はパンやクッキー、サラダなどの食べ物の香りづけにもなります。亜麻の種にはomega-3脂肪酸が含まれており、これは非常に健康に有益なのです。心疾患や脳卒中などを予防します。

動物用飼料としては、産卵する雌鳥の一日分の飼料に時々追加されます。亜麻の種を加えることで、通常の卵よりもomeag-3脂肪酸の含有量が高くなるのです。そのような卵はomega-3脂肪酸の重要な供給源となっています。

 

脂肪をよく見てみる

亜麻の種の約41%が脂肪(油)で、ほとんど不飽和性です。亜麻の種に含まれる脂肪の70%以上は多価不飽和性です。亜麻種内の多価不飽和脂肪はomega-3脂肪酸であるアルファリノレイン酸(ALA)を高濃度含んでいます。栄養学の専門家はALAを必須脂肪酸(EFA)として捉えています。体内では他の物質から生成できないので、必須脂肪酸は食事の一部として摂取しなければなりません。

・Omega-3脂肪酸

亜麻の種に含まれる脂肪の半分以上はomega-3脂肪酸で構成されています (下記の表を参照)。科学的研究により、omega-3脂肪酸は乳児の適正な成長・発育に必要であることがわかっています。 同様に、omega-3脂肪酸は血中コレステロールの値を下げる作用もあります。新たな研究により、ALAは心疾患や脳卒中を予防することも示唆されています。 Omega-3脂肪酸は高血圧や関節炎などの炎症、自己免疫障害を予防することもわかっています。

亜麻の種の脂肪成分
(脂肪酸の総含有量中%)
多価不飽和脂肪酸
Omega-3脂肪酸 57%
Omega-6脂肪酸 16%
飽和脂肪酸 9%
一価不飽和脂肪酸 18%

他の植物油(コーン、ひまわり、ピーナッツ)もomega-3脂肪酸を含みますが、 亜麻の油がもっとも高い含有量を示します。

・omega-3sとomega-6sの含有率比

古代の狩猟民族時代の研究では、当時の食生活にはomega-3とomega-6脂肪酸がほぼ同率に含まれていたことがわかっています。その食事に含まれるomega-6脂肪酸のほとんどは、コーン油、大豆油、キャノーラ油などの植物性油から採られたものでした。現在、研究者および栄養学の専門家は食事で摂るomega-6脂肪酸を亜麻の種に含まれるomega-3脂肪酸に替えるよう推奨しています。

 

日本における亜麻

日本では亜麻畑は江戸時代(16 – 18世紀)にありました。亜麻は主に布地の原料として知られてきました。しかし、近年では、その健康上の利点が注目され、亜麻オイルとして販売されてます。 

カナダ産亜麻の健康上の利点

亜麻の種はプロテインと繊維、ometa-3脂肪酸、リグナンを含んでいます。

亜麻の種100グラム中の成分
エネルギー 450 カロリー
脂肪* 41.0 グラム
食物繊維の合計  28.0 グラム
プロテイン 20.0 グラム

*分析:Federation of Oils, Seeds and Fats Associations Ltd. (FOSFA)公式分析法に基づく、American Oil Chemists・Society (AOCS )公式分析法 Am 2-93による。 Analytical Chemists (AOAC International) Method 996.06のアメリカの組織では若干低い濃度の脂肪酸を検出します。

最近の科学リポートでは、亜麻の種を食事に加えると、コレステロール値と消化にプラスの影響が生じ、ガンや心疾患のリスクが減少することがわかっています。

便秘が解消

亜麻の種を毎日50グラム摂取(マフィンに入れて焼く)すると、年配者群では便通の頻度と量が連日増加する結果が出ています。

・ガンに対する抵抗性

亜麻の種はガンのリスクを低下させる作用があると示唆されています。 亜麻の種は乳がんや前立腺ガンなどのホルモン系ガンを予防すると考えられるフィトエストロゲンの一種であるリガノンの含有量が最も高い植物の一つです。 

カナダでの新しい研究でも製粉した亜麻種を25グラム毎日摂取すると、ガン腫瘍の増殖率が低下することが示唆されています。カナダの2件の病院で乳がん予防プログラムの部長を務めるDr. Paul Gossは、最近乳がんと診断された50例の女性に対して試験を実施しました。手術を待つ間、この女性たちを2群に分けました。 第一群は製粉した亜麻の種25グラム入りマフィンを1個毎日食べ、第二群は通常のマフィンを食べました。 腫瘍を切除し、研究者はがん細胞がどれくらいの速さで増殖していたかを調べました。亜麻の種入りマフィンを食べていた症例では、第二群よりも腫瘍の増殖度が遅いことがわかりました。

乳がんの女性における亜麻種を含む食事の効果に関する長期にわたる試験を含め、更なる研究が現在実施中です。

・心疾患のリスク低下

通常の食事とともに、4週間毎日製粉した亜麻の種を50グラム摂取した健康な女性9例において、 総コレステロール値が9%、低濃度リポプロテイン(LDL)コレステロール値が18%低下しました。

男女に対して類似した試験を実施した結果、亜麻の種50グラム(毎日マフィンにいれて食べる)を摂取すると、全体的なコレステロール値が低下し、リンパ液脂質(血中脂肪)が11%から16%減少しました。

別の試験では、アルファリノレイン酸(ALA)を多く含む食事を摂るコハマ島の住民は心発作の発生率が世界でもっとも低いことが明らかになっています。

 

Flax Council of Canada

亜麻はカナダの農業において重要な役割を担っています。 

カナダの亜麻生産者は清潔で高品質の亜麻の種をエキストラオイルとエキストラomega-3脂肪酸とともに生産しています。 カナダは食物や他の製品用に高品質な亜麻を輸出しています。

Flax Council of Canadaはカナダ産亜麻の生産者、種取扱者、出荷業者、輸出業者、ユーザーを代表する機関です。カナダの亜麻産業とともに、当カウンシルは亜麻市場の拡大と、市場および生産の研究に従事しています。

このフラックスカウンシルは亜麻と亜麻製品のプロモーションに重要な役割を果しています。 情報配給の標準的な方法と現在のテクノロジーが提供できる新しい手段を活用して、カウンシルは亜麻に関するニュースを世界中に配信しています。最近のニュース項目とカウンシルのニュースレターはでオンラインで読むことができます(英語のみ)。フラックスカウンシルは、コーディネーターとして直接的間接的に資金を提供するなど、フラックスに関連する研究を支援しています。 

Flax Council of Canada
8-3815 Thatcher Avenue
Saskatoon, SK S7R 1A3
Canada

E-mail: Flax Council of Canada

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Flax Council of Canada

The Flax Council of Canada is a national organization which promotes Canadian flax and flax products for nutritional and industrial uses in domestic and international markets.